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マイナス金利の深掘り、金融仲介機能はさらに低下=全銀協会長
2019年07月18日(木)18時33分
[東京 18日 ロイター] - 全国銀行協会の高島誠会長(三井住友銀行頭取)は18日午後の定例会見で、日銀のマイナス金利深掘りの可能性について「マイナス金利深掘りによる物価上昇の効果については、慎重に見極める必要がある」と述べ、副作用にも留意する必要があるとの認識を示した。
マイナス金利深掘りの副作用については「金融仲介機能のさらなる低下を引き起こす」と指摘するとともに、金融機関の収益低下を招き、その結果として「銀行システムの格付けが引き下げられれば、外貨調達コストの増加などを通じて悪循環的に金融仲介機能不全に陥るリスクがある」との見解を示した。
日本政府による韓国向け輸出管理の運用の見直しについては「あくまで輸出管理の厳格運用。金融規制を含めた対抗的な制裁措置とは性格がまったく異なる」と述べ、今後、金融規制措置には至らないとの見通しを示した。その上で「民間ベースのビジネス関係は金融を含めて健全に清々と行われている。従来通り、Win-Winのビジネス関係を維持したい」と語った。
(布施太郎 編集:内田慎一)
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