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トランプ米大統領弾劾の決議案、下院が棚上げを決定

2019年07月18日(木)13時23分

[ワシントン 17日 ロイター] - 米下院は17日、トランプ大統領の弾劾手続き開始に向けた決議案に関する採決を行い、332対95の賛成多数で棚上げを決めた。事実上の廃案だが、民主党内は弾劾の是非を巡り二分されている。

民主党のアル・グリーン下院議員は、トランプ大統領が同党の非白人議員4人を攻撃したことに批判が高まったことを受け、16日に決議案を「優先」議題として提出。このため、下院本会議は48時間以内に対応することを余儀なくされた。採決前に審議は行われなかった。

トランプ大統領は「あなた方の大統領の弾劾は終わった。他の米大統領にこのようなことが再び起こるのを決して認めてはならない!」とツイッターに投稿した。

グリーン議員はこれまでも2回、弾劾決議案を可決に持ち込むことに失敗している。ただ、今回は民主党が年初に下院の多数派になって以来初めて、弾劾の決議案が下院本会議で取り上げられた。

採決では、下院の民主党議員235人のうち、137人が共和党とともに棚上げに賛成した。一方、民主党議員95人が棚上げに反対し、1人は賛成でも反対でもない「出席」に投票した。

民主党内で大統領の弾劾調査を開始するよう求める議員は少数派ながら増えている。これに対し、同党の指導部はこの日、少なくとも現時点ではグリーン氏の取り組みは支持しないと明言した。

ペロシ下院議長は記者団に「これまでも繰り返し述べてきたように、職権乱用や司法妨害など大統領が関わった可能性がある問題について6つの委員会が事実関係を調査している。それが正当なやり方だ」と強調した。

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ロイター
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