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米大統領支持率、共和党員の間で上昇 人種差別との批判ある投稿後
[ニューヨーク 16日 ロイター] - ロイター/イプソスが公表した最新の世論調査によると、トランプ米大統領が前週末に民主党の非白人下院議員4人をツイッター上で攻撃した後、共和党員の間で大統領支持率が小幅に上昇した。
調査は15─16日に実施。トランプ氏は14日、4人の非白人下院議員を念頭に「完全に破滅して犯罪がまん延する、元にいた国に帰り、建て直しを手伝ったらどうか」とツイッターに投稿した。
共和党員の間で大統領の支持率(不支持率差し引き後)は前週から5%ポイント上昇し、72%となった。
ただ、民主党員と無所属の回答者の間で支持率は低下。無所属10人に約3人はトランプ氏を支持すると回答したが、1週間前の10人に4人から減少。民主党員の間では、大統領の支持率(不支持率差し引き後)は2ポイント低下した。
米国民全体では、41%が大統領の実績を支持するとし、55%は不支持と回答。1週間前と変わらなかった。
民主党が多数派を占める下院は16日、トランプ氏が民主党の非白人下院議員4人に対して「人種差別的な発言」をしたと非難する決議を可決した。4議員は全員米国民で、うち3人は米国で生まれた。
2017年に南部バージニア州シャーロッツビルで白人至上主義者と反対派が衝突した事件では、トランプ大統領が双方に「とても良い人たち」がいたと発言し、事件の1週間後に支持率(不支持率差し引き後)が約10ポイント急落した。今回の世論の受け止めは17年の事件ほど厳しくないようだ。
ミシガン大学のビンセント・ハッチングス政治学教授は、トランプ氏は下院のリベラル派議員を批判するという「共和党がまさに求めていることをやっている」と指摘。「共和党が反対する集団にトランプ氏は挑んでいる」との見方を示した。
調査はインターネットで実施し、1113人の米国の成人が回答した。このうち、民主党員は478人、共和党員406人。
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