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前場の日経平均は続落、米国株安を嫌気 手掛かり難
[東京 17日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比87円07銭安の2万1448円18銭となり、続落した。前日の米国株市場で主要3指数が反落した流れを引き継ぎ、朝方から売りが先行。米中の通商合意には時間を要するとの見方も投資家心理を冷やし、一時2万1300円台後半まで下落した。
前日は、トランプ米大統領が、中国との通商合意に向けた道のりはなお長いとし、必要なら新たに3250億ドル相当の中国製品に関税を課す可能性があると表明。米国株の圧迫要因となった。フィラデルフィア半導体指数<.sox>は1%超下落。東京市場では半導体関連や電子部品関連の一角が軟調に推移した。
TOPIXは0.01%高で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は8835億円と薄商い。業種別では繊維、パルプ・紙、倉庫・運輸関連などが値上がり率上位となった。半面、精密機器、情報・通信、証券、小売などが値下がりした。
市場からは「国内主要企業の決算発表を前に動きづらい。日米貿易交渉や米連邦公開市場委員会(FOMC)で円高に振れるリスクを考えると日本株のポジションを軽くしておこうという動きも出る。内需株も消費増税を控えて小売には行きづらい」(内藤証券の投資調査部長、田部井美彦氏)との声が出ていた。
東証1部の騰落数は、値上がりが911銘柄に対し、値下がりが1095銘柄、変わらずが144銘柄だった。