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グアテマラ憲法裁、難民巡る「安全な第三国」指定に差し止め命令
[グアテマラ市 15日 ロイター] - 米国を目指す難民の受け入れ問題を巡り、中米グアテマラの憲法裁判所は、モラレス大統領が同国を「安全な第三国」と宣言することに対する仮差し止め命令を下した。
判決は14日遅くに出た。これより先、グアテマラ政府はワシントンで予定されていたモラレス大統領とトランプ米大統領との会談が延期されたと発表。会談でモラレス氏は、グアテマラを米国の「安全な第三国」とすることに合意するとみられていた。
米国は、同国での難民申請を目指して北上する移民をグアテマラやメキシコなどの諸国が受け入れるよう求めている。
米政府は15日、米国への難民申請手続きに新たな基準を導入し、中米などから北上する移民に対し、米国到着前にまず、メキシコやグアテマラなどの「第三国」で迫害もしくは拷問からの保護を求める難民申請を行うよう義務付けると一方的に発表。
グアテマラ憲法裁の訴訟は、政府の人権オンブズマンや外相経験者4人が提起。「安全な第三国」指定はグアテマラの住民に有害で、「極めて重大」な措置だと訴えていた。
原告の1人であるエドガー・グティエレス元外相は憲法裁による「明確な判断」だったと評価。「われわれは大惨事をまぬがれた」とした。
グアテマラ政府は判決についてコメントしていない。
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