ニュース速報

ドル一時108.99円、1ヵ月ぶり高値

2019年07月10日(水)15時45分

[東京 10日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点と変わらずの108円後半。一時108.99円まで上昇し、5月31日以来約1カ月ぶり高値を更新した。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を控え、持ち高調整的な買いが入ったという。

ドルはきょうも堅調。前日海外安値108.73円から東京の仲値にかけてじり高となり、1カ月ぶりの109円乗せが目前に迫った。実需の売買が集中する5・10日であったことも、ドルを押し上げたという。

市場では「短期筋は6月半ば以降に売り込んだドルを議会証言前に買い戻しているが、投資家は長期的にはドル安との見方を変えていないようで、上値で再び売りに動いている」(外銀)との声が出ていた。

この日の話題はメキシコペソ。財務相のウルスア氏が9日、突然辞任したことを受けて、ペソは海外市場で5.6円台へ2%超急落。東京市場でも不安定な動きが続いた。

同氏は公開した辞表で「多くの経済問題を巡り意見の相違がある。十分な根拠もなく公共政策の決定がなされている」とロペスオブラドール大統領を批判。市場でも「経済政策運営の最終的な統括者はいったい誰なのか」(ゴールドマン・サックス)と困惑する声が上がっている。

ドル/円  ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 108.85/87 1.1207/11 122.01/05

午前9時現在 108.92/94 1.1202/06 122.04/08

NY午後5時 108.84/87 1.1206/10 122.00/04

(為替マーケットチーム)

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ECB、6月以降の数回利下げ予想は妥当=エストニア

ワールド

男が焼身自殺か、トランプ氏公判のNY裁判所前

ワールド

IMF委、共同声明出せず 中東・ウクライナ巡り見解

ワールド

イスラエルがイランに攻撃か、規模限定的 イランは報
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    止まらぬ金価格の史上最高値の裏側に「中国のドル離れ」外貨準備のうち、金が約4%を占める

  • 3

    中国のロシア専門家が「それでも最後はロシアが負ける」と中国政府の公式見解に反する驚きの論考を英誌に寄稿

  • 4

    休日に全く食事を取らない(取れない)人が過去25年…

  • 5

    「韓国少子化のなぜ?」失業率2.7%、ジニ係数は0.32…

  • 6

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 7

    日本の護衛艦「かが」空母化は「本来の役割を変える…

  • 8

    中ロ「無限の協力関係」のウラで、中国の密かな侵略…

  • 9

    毎日どこで何してる? 首輪のカメラが記録した猫目…

  • 10

    便利なキャッシュレス社会で、忘れられていること

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 3

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人機やミサイルとイスラエルの「アイアンドーム」が乱れ飛んだ中東の夜間映像

  • 4

    天才・大谷翔平の足を引っ張った、ダメダメ過ぎる「無…

  • 5

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 6

    アインシュタインはオッペンハイマーを「愚か者」と…

  • 7

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...…

  • 8

    ハリー・ポッター原作者ローリング、「許すとは限ら…

  • 9

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画っ…

  • 10

    大半がクリミアから撤退か...衛星写真が示す、ロシア…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中