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インド中銀のアチャリャ副総裁が辞任、政府と対立 政策ハト派に
[ムンバイ 24日 ロイター] - インド準備銀行(中央銀行)は24日、アチャリャ副総裁が任期満了を6カ月先に控えて辞任したと発表した。金融政策の運営や為替市場の監督を担当し、インフレタカ派とみなされていたアチャリャ副総裁の辞任により、中銀はハト派に傾くとエコノミストはみている。
アチャリャ氏は2016年終盤に政府から副総裁に任命された。任期は3年だった。
中銀の発表文によると、アチャリャ氏は個人的な事情により、7月23日以降は副総裁を続けられないとする書簡を数週間前に提出。中銀は「アチャリャ氏の書簡を受け、関係当局で対応を検討中」としている。
インド紙ビジネス・スタンダードは24日これより先、アチャリャ氏が任期満了を待たずに辞任し、8月にニューヨーク大学スターン・スクール・オブ・ビジネスに戻る予定と伝えていた。
昨年12月初めにパテル総裁が突如辞任して以降、アチャリャ氏も辞任するのではないかとの観測がくすぶっていた。これでモディ政権下では、ラジャン、パテル両総裁に続き3人目の中銀幹部の辞任となる。
アチャリャ氏は中銀の独立性を断固守る姿勢をとり、融資規制やノンバンク支援、中銀準備金の管理など、さまざまな問題で政府と公然と対立。昨年10月の講演では、中銀の独立がないがしろにされる潜在的リスクは深刻で、資本市場において信頼の危機を引き起こす可能性があると指摘していた。
野村のエコノミストチームは「中銀の独立性を巡る問題で政府との摩擦が表面化していたことから、アチャリャ氏の辞任はまったく想定外だったわけではない」とし、中銀金融政策委員会の構成は今後ハト派優勢になるとの見方を示した。
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トレーダーやエコノミストは、焦点はアチャリャ氏の後任人事と指摘。中銀の過剰準備金の国庫移管に関する委員会の報告や7月5日の連邦予算も注目されているという。
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