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海外マネーが英国から流出するリスク懸念=英中銀高官
2019年06月19日(水)07時14分
[ロンドン 18日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行、BOE)金融行政委員会(FPC)のメンバーであるアニル・カシャップ氏は18日、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)が決まった国民投票以降に英国が海外マネーへの依存度を強めていると指摘、こうした海外マネーが突如として英国から流出するリスクに懸念を示した。議員に向けたリポートで述べた。
英国は大規模な経常赤字を抱えているが、同氏は経常赤字自体は必ずしも懸念材料ではないものの、どのように資金を得ているかについて自身は懸念を強めていると述べた。
「英国が依存する海外マネーの構成について憂慮している。海外マネーは2016年と比べてより気まぐれになっているようだ」とし、「こうした気まぐれな資金の一部が金融市場に向かい、いつなんどき流出するかもしれない。懸念すべき要因だ」との見方を示した。
その上で「為替レートの急落に対して英銀行システムに資金を供給したり、国内銀行の資金調達の性質を注意深く監視したりすることなどで(資本逃避のリスクを)注視している」と述べた。
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