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イタリア財政問題巡る議論、焦点は20年にシフト=関係者
2019年06月18日(火)05時28分
[ローマ 17日 ロイター] - イタリア政府は欧州委と昨年12月に合意した2019年の財政赤字目標である対国内総生産(GDP)比2%について達成可能とみているが、交渉の焦点は20年に移っており、欧州委は来年のコミットメントを求めているという。イタリア政府関係者が匿名で明らかにした。
ただ連立与党である右派「同盟」および反体制派「五つ星運動」は「19年に関する議論は受け入れているが、20年の予算に縛られることを望んでいない」という。
また別の関係者によると、イタリアの経済・財政省の来年の財政赤字対GDP比の予測値は政策シナリオが変わらないという前提で1.8%。政府の公式目標である2.1%を下回っているが、連立与党は経済押し上げに向けた減税余地を得るため公式目標を引き上げたい意向だという。
同盟の幹部で経済政策に詳しいクラウディオ・ボルギ氏はこの日、1992年のマーストリヒト条約で定められた財政赤字の対GDP比上限である3%近辺まで「喜んで引き上げるだろう」と述べた。
また同盟のサルビーニ副首相は同日、記者団に対し、5月26日の欧州連合(EU)欧州議会選での結果に減税で応える考えを示した。
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