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香港の政治危機2週目に、行政長官への辞任圧力高まる
2019年06月17日(月)12時21分
[香港 17日 ロイター] - 香港の政治危機は17日、2週目に入った。林鄭月娥行政長官は週末、中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案の審議延期を発表したが、同長官と改正案の先行き不透明感は高まる一方だ。
主催者によると、16日には約200万人が長官辞任を求めるデモに参加。野党政治家らも、長官辞任と改正案の撤廃要求を強めている。
民主党のベテラン議員ジェームズ・トー氏は政府系放送局RTHKに「彼女(林鄭氏)の政府は効果的な政府ではない。存続は非常に困難」と述べ、「中国中央政府は彼女の辞任を受け入れるだろう」との見方を示した。
一方、中国の英字紙チャイナ・デーリーは、中国指導部は引き続き林鄭氏を支持すると報道。同紙は社説で、中国の林鄭氏支持は「街頭の暴力行為や外国政府の悪意ある介入でも揺るがない」などと強調した。
林鄭氏は改正案の取り扱いを巡って市民に謝罪し、審議を延期したが、完全に棚上げしたわけではない。デモに参加したソーシャルワーカーのブライアン・チャウ氏は「彼女の謝罪を受け入れることはできない。すべての脅威が取り除かれたわけではない」とコメントした。
香港当局は、本部庁舎は17日も引き続き閉鎖されると発表した。
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