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各国中銀、気候変動リスクを金融政策に反映させる必要=仏中銀総裁
2019年06月14日(金)02時06分
[パリ 13日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのビルロワドガロー・フランス銀行(中央銀行)総裁は13日、各国中銀は気候変動リスクを金融安定確保に向けた措置だけでなく、金融政策運営にも反映させる必要があるとの考えを示した。
各国中銀はこれまでも投資などの面で気候変動の影響を注視しているが、ビルロワドガロー総裁は一段と踏み込んだ対応が必要と主張。アムンディがパリで開催した年次投資フォーラムで「気候変動は価格動向や経済見通しに影響を及ぼすため、金融政策を巡るわれわれの責務の一部となる」と述べた。
その上で、気候変動は短期リスクと見なされることが多いとしながらも、「長期的には物価上昇と経済生産の低下というスタグフレーション的な衝撃をもたらす可能性がある。こうした衝撃は中銀にとって対処が最も難しくなる」と指摘。各国中銀は金融政策に利用する経済モデルに気候変動リスクを含める必要があるとの考えを示した。
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