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ドル108円前半、米長期金利低下でドル売り
[東京 13日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、小幅にドル安/円高の108円前半。米長期金利の低下に平仄(ひょうそく)を合わせてじり安の展開となった。市場参加者の関心は18―19日に開催予定の米連邦公開市場委員会(FOMC)に向けられている。
来週のFOMCでは利下げに踏み切らないと多くの市場参加者はみているが、「利下げの時期や回数に関する何らかの手掛かりが得られるだろう。それまでは思い切ったドルの売り買いはできない」(外為アナリスト)との声がある。
トランプ米大統領が米連邦準備理事会(FRB)に対する利下げ圧力を強める中、米10年国債利回り
トランプ大統領は10日、利下げを実施しないFRBの政策は「破壊的」だと批判。11日には「FRBの金利は高過ぎで、量的引き締めは馬鹿げている。彼らは何もわかっていない」とツイートした。
最近は投資家のドル買い意欲が根強いとされ、こうした買いフローがドルの下値を支えている。
財務省によると、本邦投資家は6月2日からの1週間で外国中長期債を1兆7360億円買い越した。前週は4417億円の買い越しだった。
ユーロは1.13ドル付近で堅調。
前日はトランプ大統領の発言を受けて、このところ堅調だったユーロが下落する場面があった。
トランプ大統領は12日、ロシア産ガスをバルト海経由で欧州に輸送するパイプライン「ノルドストリーム2」プロジェクトを巡る制裁措置を検討しているとし、ドイツに対しエネルギーでロシアに依存しないよう警告した。これを受けて、ユーロは1.1283ドルまで下落した。
ドル指数<.DXY>は96.90付近で、米中貿易摩擦に対する悲観的な見方が相変わらず上値を抑えている。
トランプ大統領は12日、3250億ドル相当の中国製品に関税を課す期限は設けていないと述べ、中国が通商協議で合意事項を撤回したことで関係は「不安定」になっているとの見方を示した。
ドル/円
午後3時現在 108.33/35 1.1297/01 122.40/44
午前9時現在 108.48/50 1.1291/95 122.50/54
NY午後5時 108.49/52 1.1287/92 122.44/48
(為替マーケットチーム)