ニュース速報

トランプ米大統領、ノルドストリーム2計画巡り制裁検討

2019年06月13日(木)10時02分

[ワシントン 12日 ロイター] - トランプ米大統領は12日、ロシア産ガスをバルト海経由で欧州に輸送するパイプライン「ノルドストリーム2」プロジェクトを阻止するため、制裁措置を検討していると明らかにし、ドイツに対しエネルギーでロシアに依存しないよう警告した。

トランプ氏はポーランドのドゥダ大統領とホワイトハウスで会談した際、記者団に「米国はロシアからドイツを守る。ロシアはドイツから莫大な資金を得ている」と述べた。

同パイプラインを巡っては、東欧、北欧、バルト海の諸国が、欧州でロシアの経済的影響力が増すとして警戒感を示している。一方、石炭火力および原子力発電からの脱却を目指すドイツは安定的なガス供給を必要としており、同国の多くの政治家とエネルギー企業がノルドストリーム2計画への支持を表明している。

同計画はロシアの天然ガス独占企業ガスプロムが主導し、独ウニパー、独BASF傘下のウィンターシャル、英・オランダ系ロイヤル・ダッチ・シェル、オーストリアのOMV、仏エンジーが合わせて50%を出資している。

先月には米国のペリー・エネルギー長官が、ノルドストリーム2プロジェクトに携わる企業に制限を加える制裁法案が「そう遠くない将来」に明らかになると述べた。

同計画に参画する欧州の企業に制裁を科せば、ドイツやオーストリア、フランスなどとの関係に悪影響を及ぼすことになる。

ペリー長官はこれまで、米国産の液化天然ガス(LNG)を売り込むために欧州諸国を訪問している。オバマ前米政権もノルドストリーム2に反対していた。

トランプ氏は、同計画によって、「悪い事が起きた場合にドイツはロシアの人質になる」と警告した。

米国のLNG企業が欧州諸国と長期供給契約を結ぶ事例はこれまであったが、米国から欧州に輸出されるLNGはパイプライン経由のロシア産ガスよりも概して価格が高い。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

MAGAZINE

特集:残念なリベラルの処方箋

2019-7・ 2号(6/25発売)

日本でもアメリカでも存在感を示せない「リベラル」 対抗軸として政権担当能力を示す方法は?

人気ランキング

  • 1

    未婚女性が結婚相手の男性に求める年収とは......理想と現実の大きなギャップ

  • 2

    生涯未婚率は職業によってこんなに違う

  • 3

    フェイスブックのコンテンツ監視員の職場は「搾取工場」――元監視員が激白

  • 4

    貧困家庭の女子が人生を見限る「自己選抜」......「…

  • 5

    29年前の「女子高校生コンクリート詰め殺人事件」の…

  • 6

    性的欲望をかきたてるものは人によってこんなに違う

  • 7

    少女の乳房を焼き潰す慣習「胸アイロン」──カメルー…

  • 8

    米富裕層から大統領候補へ「私たちに課税して下さい」

  • 9

    韓国人の日本に対する好感度は上昇、いっぽう日本人…

  • 10

    家庭料理に求めるレベルが高すぎて、夫の家事分担が…

  • 1

    世界最大級のネコ、体重320キロのアポロを見て単純に喜んではいけない

  • 2

    若年層の頭蓋骨にツノ状の隆起ができていた......その理由は?

  • 3

    テスラの半自動運転システムで居眠りしたまま高速を50キロメートル走行

  • 4

    全長7mの巨大ヘビが女性を丸のみ インドネシア、…

  • 5

    走る車の中から子猫を投げ捨て!相次ぐ蛮行に怒りの…

  • 6

    自撮りヌードでイランを挑発するキム・カーダシアン

  • 7

    アメリカ心理学会「体罰反対決議」の本気度──親の体…

  • 8

    イランの無人機撃墜がアメリカにとって重大な理由

  • 9

    地下5キロメートルで「巨大な生物圏」が発見される

  • 10

    「何か来るにゃ...」 大阪地震の瞬間の猫動画に海外…

  • 1

    世界最大級のネコ、体重320キロのアポロを見て単純に喜んではいけない

  • 2

    サーモンを愛する「寿司男」から1.7mのサナダムシ発見

  • 3

    台湾のビキニ・ハイカー、山で凍死

  • 4

    マイナス40度でミニスカ女子大生の脚はこうなった

  • 5

    現代だからこそ! 5歳で迷子になった女性が13年経て…

  • 6

    プラスチック製「人工子宮」でヒツジの赤ちゃんが正…

  • 7

    脳腫瘍と思って頭を開けたらサナダムシだった!

  • 8

    タピオカミルクティー飲み過ぎで病院!? 中国の14…

  • 9

    地下5キロメートルで「巨大な生物圏」が発見される

  • 10

    アメリカの衛星が捉えた金正恩「深刻な事態」の証拠…

PICTURE POWER

レンズがとらえた地球のひと・すがた・みらい

英会話特集 資産運用特集 グローバル人材を目指す Newsweek 日本版を読みながらグローバルトレンドを学ぶ
日本再発見 シーズン2
ニューズウィーク日本版編集部員ほか求人情報
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
メールマガジン登録
CHALLENGING INNOVATOR
売り切れのないDigital版はこちら

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

絶賛発売中!