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過剰な原油生産や価格急落リスク続く=ロシア・エネルギー相
2019年06月11日(火)00時15分
[モスクワ 10日 ロイター] - ロシアのノバク・エネルギー相は10日、産油国の過剰生産により原油価格が急落するリスクが依然あるとして、ロシアが来月に予定される主要産油国との会合で協調減産の延長を支持する可能性を示した。
石油輸出国機構(OPEC)の加盟国とロシアなど非加盟国で構成するOPECプラスは、1月から価格下支えのために新たな協調減産を続けている。
タス通信によると、サウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相は、協調減産を年末まで継続する必要性について、まだ方針を決定していない産油国はロシアだけだと述べた。
一方、ロシアのシルアノフ財務相は10日、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟国が協調減産を継続しなければ、原油価格は1バレル=30ドルまで下落する可能性があると述べた。
ノバク・エネルギー相は記者団に「こうしたシナリオが懸念される限り、減産延長は除外されない。もちろん、年後半や第3・四半期の市況、需給バランス次第という部分は大きい」と指摘。
さらに貿易摩擦や制裁による影響にも触れた上で、「過剰生産のリスクは大きい。ただ全体的には、7月のOPECプラス会合で均衡ある決定をするために、6月に情勢がどう進展するかより深く分析する必要がある」と述べた。
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