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オーストリア下院、内閣不信任案を可決 汚職疑惑の余波
2019年05月28日(火)02時13分
[ウィーン 27日 ロイター] - オーストリア国民議会(下院)は27日、クルツ首相率いる内閣の不信任案を可決した。中道右派の国民党を率いるクルツ首相は自由党党首の汚職疑惑を受け、同党との連立解消を表明していた。
社会民主党が提出した不信任案には、自由党議員が賛成する姿勢を示し、183議席のうち103の賛成票を集めた。今後はファンデアベレン大統領が暫定内閣を指名し、9月議会選まで実務を担う。
一方、26日に行われた欧州議会選では、クルツ首相の国民党が2017年の国内選挙より多くの票を集めた。クルツ氏は「最終的には国民が9月(議会選)に選択する」とフェイスブックに投稿した。
自由党を巡っては、シュトラッヘ副首相が2017年の選挙直前にロシアの新興財閥関係者と名乗る女性と接触し、政治的もしくは金銭的支援の見返りに政府契約の便宜を図ると申し出た疑いが浮上し、党首と副首相を辞任。この問題を受け、クルツ氏は18日に連立解消を表明した。
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