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カナダ経済、下期に成長加速=ポロズ中銀総裁
[オタワ 30日 ロイター] - カナダ銀行(中央銀行)のポロズ総裁は30日、カナダ経済が現在幾分の向かい風にさらされているものの、下半期に成長は加速すると考える根拠はあると述べた。
ポロズ総裁は議会下院の金融委員会で、「カナダ経済は現在はいくらかの向かい風に直面している」と述べ、緩和的な金融政策はなお正当化されるとの考えを改めて表明した。
ただ「今年下半期に経済成長が加速すると考える根拠はある」とし、「中銀は新たなデータを入手するに従い、緩和的な金融政策の度合いを検証し続ける。特に、家計消費、原油市場、世界的な通商政策に注目している」と述べた。
カナダ銀行(中央銀行)は24日、政策金利を予想通り1.75%に据え置くことを決定したが、将来の利上げの必要性を巡る文言を削除し、2019年の成長見通しを1.7%から1.2%に下方修正した。金利の中立レンジも2.5─3.5%から2.25─3.25%に下方修正した。
金利の中立レンジの下方修正は、主に労働力の伸びの鈍化や生産性の低迷などの世界的なトレンドを反映したもの。ポロズ総裁はこれについて、恒常的なものと捉えるべきではないとし、「生産性が持続的に上昇すれば、上向きの圧力が発生する。こうしたことは当然、起こり得る」と述べた。