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スリランカ連続爆破、報復攻撃への警戒高まる 金曜礼拝中止も

2019年04月26日(金)14時47分

[コロンボ 26日 ロイター] - 21日にキリスト教会や高級ホテルで連続自爆攻撃が起きたスリランカでは、国内のイスラム教徒団体が26日、金曜日の集団礼拝に参加せず自宅で礼拝を行うよう信者たちに伝えている。爆破事件に対する報復攻撃が懸念されるなか、情報当局は自動車爆破攻撃などが起こる可能性があるとし、警戒を強めている。

国内の主要イスラム教徒団体All Ceylon Jamiyathul Ullamaは、家族や所有物などを守らなければならない事態に備え、自宅で金曜礼拝を行うよう信者らに伝えている。

また、スリランカの米大使館は米国民に対して、宗教関連施設が再び攻撃される恐れがあるとし、週末に人々が集まって礼拝する場所に行くことを避けるよう指示している。

253人が死亡し、約500人が負傷した21日の連続爆破事件では、過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出している。ただ、ISが犯行を行ったという証拠は得られていない。

警察はこれまで、シリアやエジプトなど外国人を含めて少なくとも76人を拘束した。

スリランカ政府によると、スリランカで育った高学歴の自爆攻撃犯9人がいた。うち8人の身元が確認されており、女性が1人含まれているという。

今回の爆破攻撃は、インドの情報当局が攻撃の可能性を事前に警告していたにもかかわらず、情報が十分共有されていなかったという問題があったことを政府が認めており、国防担当相が引責辞任している。

スリランカ国民の大半は仏教徒で、ヒンドゥー教、イスラム教、キリスト教は少数派。

犠牲者の大半はスリランカ国民だが、日本人も含めて少なくとも38人の外国人が犠牲となった。

ロイター
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