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トランプ米大統領、側近の議会証言に反対 モラー報告書巡り=米紙
[ワシントン 23日 ロイター] - トランプ米大統領は、ロシアの米大統領選介入疑惑を巡るモラー特別検察官の捜査報告書に関する調査を進める議会の委員会に対し、現職および元側近が証言することに反対する立場を示した。米ワシントン・ポスト紙が23日報じた。
大統領は同紙とのインタビューで、ホワイトハウスは既にモラー氏の捜査に協力したため、議会委員会の要請に応じる必要はないと述べた。民主党が多数派を占める下院の委員会はトランプ氏による司法妨害の可能性を調査している。
同氏は「これ以上踏み込む理由はない。特に党派色が非常に濃い議会では踏み込まなくていい」と強調した。
大統領による司法妨害の疑いを調べる下院司法委員会のナドラー委員長(民主党)は22日、ホワイトハウス法律顧問を務めたドン・マクガーン氏の証言を求める召喚状を出した。これについてワシントン・ポストは先に、ホワイトハウスが大統領特権を行使し、マクガーン氏や他の現・旧政権当局者が証言するのを阻止する方針だと報じていた。
同紙によると、トランプ氏は、ホワイトハウスの弁護団は大統領特権を行使するかどうかについて最終決定には至っていないと述べた。
それでもなお、同氏は、下院民主党は政治的なポイントを稼ぎたいだけだと批判し、協力に否定的な考えを示した。
「特定の政党に対して証言することはして欲しくない。証言に応じれば特定の政党に証言することになる」と述べた。