ニュース速報

訂正:米新築住宅販売、3月は1年半ぶり高水準 金利・価格低下が追い風

2019年04月24日(水)05時36分

[ワシントン 23日 ロイター] - 米商務省が23日発表した3月の新築一戸建て住宅の販売戸数(季節調整済み)は年率換算で前月比4.5%増の69万2000戸と、2017年11月以来の高水準となった。増加は3カ月連続。住宅ローン金利と販売価格がともに低下していることが追い風となり、予想の2.5%減(65万戸)に反して増加した。

2月の販売戸数は66万2000戸と、従来の66万7000戸から若干下方修正された。

3月は前年比では3.0%増。販売価格中央値は前年比9.7%低下の30万2700ドルと、17年2月以来の低水準となった。

全米リアルター協会(NAR)が22日発表した3月の米中古住宅販売戸数(季節調整済み)は年率換算で前月比4.9%減の521万戸。市場予想は3.8%減の530万戸だった。[nL3N2242MY]中古住宅市場では供給問題が重しとなっているが、新築住宅市場はこれまでのところそれほど大きな影響は出ていない。

米連邦準備理事会(FRB)が利上げ休止姿勢を示す中、住宅ローン金利は低下しており、30年物固定住宅ローン金利は昨年11月から約80ベーシスポイント(bp)低下。住宅価格の上昇が緩和する一方、賃金の伸びは上向いており、住宅市場を巡る基調的な要件は改善しつつある。

リアルター・ドットコムの首席エコノミスト、 ダニエル・ヘール氏は「このような状況下にある住宅市場では、値頃感が鍵となる」とし、「この春は住宅ローン金利の低下が販売促進につながり始めた。こうしたことは向こう数カ月で中古住宅販売も力強さを増す可能性を示している」と述べた。

3月は地域別で南部が3.6%増加し、07年7月以来の高水準を付けた。中西部は17.6%増で11カ月ぶりの高水準、西部は6.7%増加で1年ぶりの高水準となった。一方、北東部は22.2%減少した。

在庫は前月比0.3%減の34万4000戸。3月の販売ペースに基づく在庫消化に必要な期間は6.0カ月。前月は6.3カ月だった。

*見出しの「2年半ぶり」を「1年半ぶり」に訂正します

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

フォード、第2四半期利益が予想上回る ハイブリッド

ワールド

バイデン氏陣営、選挙戦でTikTok使用継続する方

ワールド

スペイン首相が辞任の可能性示唆、妻の汚職疑惑巡り裁

ビジネス

米国株式市場=まちまち、好業績に期待 利回り上昇は
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴らす「おばけタンパク質」の正体とは?

  • 3

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗衣氏への名誉棄損に対する賠償命令

  • 4

    心を穏やかに保つ禅の教え 「世界が尊敬する日本人100…

  • 5

    マイナス金利の解除でも、円安が止まらない「当然」…

  • 6

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 7

    ケイティ・ペリーの「尻がまる見え」ドレスに批判殺…

  • 8

    ワニが16歳少年を襲い殺害...遺体発見の「おぞましい…

  • 9

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 10

    イランのイスラエル攻撃でアラブ諸国がまさかのイス…

  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 6

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 7

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 8

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 9

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 10

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 10

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中