ニュース速報

日経平均は続伸、終値は年初来高値更新 ファーストリテが押し上げ

2019年04月12日(金)15時30分

[東京 12日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は続伸。終値ベースでの年初来高値を更新した。日米通商交渉や週末を控えて様子見姿勢が広がる中、前日好決算を発表したファーストリテイリング<9983.T>が大幅高となり、指数を押し上げた。ドル/円が朝方から円安基調で推移したことも支えとなった。注目された安川電機<6506.T>の業績見通しは市場予想を下回ったものの、株価は底堅く推移し投資家心理を落ち着かせた。

TOPIXは0.07%安で取引を終了。東証1部の売買代金は2兆2522億円だった。ファーストリテが大幅高となり、1銘柄で約160円指数を押し上げた。東証33業種では、情報・通信、その他製品、サービス、保険などが値上が利率上位にランクイン。前日の米金利の持ち直しを受け、銀行株も買われた。半面、石油・石炭、鉱業、医薬品などは軟調だった。市場では「月内に安倍首相が訪米するとの報道もあり、来週の日米通商交渉ですぐに悪材料が浮上するとは考えにくい。一方で企業の業績見通しについては輸出数量減、人件費増の環境下で引き続き警戒感が残る」(ちばぎん証券顧問の安藤富士男氏)との声が出ていた。

ファーストリテイリングは1月につけた年初来高値を更新した。11日発表した2018年9月─19年2月期の連結決算(IFRS)が好調だったことが評価された。中国を中心に海外ユニクロ事業が伸びた。

半面、ローソン<2651.T>が大幅安。同社は11日、2020年2月期の当期純利益が前年同期比29.6%減の180億円になるとの見通しを発表した。年間配当予想は同105円減の150円と大幅減配を見込んでいる。最終減益、減配予想を嫌気した売りが優勢だった。

東証1部の騰落数は、値上がり809銘柄に対し、値下がりが1219銘柄、変わらずが113銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      21870.56 +159.18

寄り付き    21782.35

安値/高値   21698.71─21878.78

TOPIX<.TOPX>

終値       1605.4 -1.12

寄り付き     1611.74

安値/高値    1600.8─1611.74

東証出来高(万株) 110178

東証売買代金(億円) 22522.13

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