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米ISM非製造業総合指数、3月は約1年半ぶり低水準 新規受注急減
[ワシントン 3日 ロイター] - 米供給管理協会(ISM)が発表した3月の非製造業総合指数(NMI)は56.1と前月の59.7から低下し、2017年8月以来の低水準を付けた。新規受注が大きく減少したことが響き、予想の58.0も下回った。
判断の分かれ目となる50は上回っているものの、経済成長の鈍化が示されたことで、連邦準備理事会(FRB)の利上げ休止姿勢が裏付けられた格好となる。
新規受注指数は59.0と、前月の65.2から低下。景気指数は57.4と、64.7から低下し、予想の61.5も下回った。
一方、価格指数は58.7と、54.4から上昇。雇用指数は55.9と、55.2からやや上昇した。
ISMによると、サービス部門の企業は全体的な景況感および経済に対しておおむね楽観的な見方を維持しているが、人的資源などに対する根本的な懸念がくすぶっているという。
3月は公益、不動産、金融・保険、ヘルスケアなど16業種が50を上回り、教育サービスと小売の2業種が50を下回った。
宿泊・食品サービスや輸送、行政などから雇用不足を指摘する声が聞かれた一方、鉱業では事業活動は「横ばいのまま」とした。専門・科学・技術サービスでは年初の好調がピークアウトし、より安定的な水準に落ち着いたとした。