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ドル111円前半、株伸び悩みと米金利低下でもみ合い
[東京 2日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の111円前半。昨日の海外市場でドルが買われた流れを引き継いで、早朝の取引でドルは111円半ばの高値をつけた。しかし、その後、株が上げ幅を縮小し、米長期金利が低下したことで、ドルは上方向の視界が開けず、111円前半でもみ合いとなった。
ドルは午前6時台の取引で一時111.46円まで上値を伸ばした。しかし、その後は、日経平均の上げ幅縮小や米長期金利の低下で、チャート上の200日移動平均線(111.47/48円)を上抜けできず、反落に転じた。
米10年国債利回りは午後3時時点で2.4741/4724%の気配。同利回りは前日のニューヨーク市場で一時2.50%と1週間ぶりの高水準をつけていた。
市場では、「(昨日発表の)米小売のデータがかなり弱く、米長期金利も低下し、ドル買いに積極的になりにくい」(外為アナリスト)との声も聞かれた。
2月の米小売売上高は前月比0.2%減と、市場予想の0.3%増に反してマイナスに転じた。自動車やガソリン、建材、食品サービスを除いたコア指数は前月比0.2%減だった。
また、市場の一部では、日米貿易交渉に関する報道が話題となっていた。
茂木敏充経済再生担当相は2日の閣議後の記者会見で、日本と米国の新たな貿易交渉について4月にも米国で開催されるとの見通しを示した。
オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)はきょうの政策理事会でキャッシュレートを1.5%に据え置くことを決定した。
豪ドル
理事会は声明文で、経済の持続的成長を支え長期的にインフレ目標を達成するため、引き続き状況を監視し金融政策を設定していくとした。
午前6時過ぎの取引で、英ポンド
ドル/円
午後3時現在 111.33/35 1.1205/09 124.77/81
午前9時現在 111.44/46 1.1203/07 124.86/90
NY午後5時 111.34/37 1.1212/14 124.84/88
(為替マーケットチーム)