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ブラジル中銀、金利を6.5%に据え置き 見通しはよりハト派的に
[ブラジリア 20日 ロイター] - ブラジル中央銀行は20日、政策金利を予想通り過去最低の6.5%に据え置いた。最近発表されている経済指標が予想を下回っていることに言及し、インフレリスクはもはや上向きではないとの認識を示した。
据え置きは8会合連続で、全会一致で決定。ロイターの調査ではエコノミスト21人全員が据え置きを予想していた。
今回はロベルト・カンポス・ネト氏が中銀新総裁に就任してから初の金融政策委員会だった。
金融政策委員会は、政策は「慎重、平静、かつ忍耐」をもって決定されることが最良とし、ここ最近の政策声明に盛り込まれていた1文を今回も採用。新総裁が前任者の安定路線を引き継ぐことを示唆した。
しかし今回の委員会では、最近の経済活動は予想より弱く、インフレリスクのバランスは今や「均衡」になったと表明。景気やインフレの認識は2月の委員会から変化した。2月の委員会ではインフレリスクについて、緩やかになってはいるが、上方向に傾いているとしていた。
コファスのエコノミスト、パトリシア・クローズ氏は「インフレリスクはより均衡しているが、利下げが近いことを意味するとは考えていない。政策当局者は現状で満足している。以前よりも若干、中立になっているのかもしれない」と語った。
一方で金融政策委は、政府が主要課題と位置づける年金改革案を巡る不透明感により、インフレが高進するリスクがあるとも指摘した。
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