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S&P500とダウ下落、ハト派的FOMC受け金融株に売り

2019年03月21日(木)06時30分

[ニューヨーク 20日 ロイター] - 米国株式市場はS&P500とダウが下落した。米連邦準備理事会(FRB)がハト派スタンスを示したことを受け、金利に敏感な金融株が下落し、指数の重しとなった。

取引序盤から下落していた主要3株価指数は米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明を受け、一時上げに転じたが、プラス圏を維持したのはナスダックだけだった。

ナショナル・セキュリティーズ(ニューヨーク)のチーフ市場ストラテジスト、アート・ホーガン氏は、「FOMCの声明に対する初動はいつも間違っている」と述べた。

今回のFOMCでは、年内の追加利上げを行わないことを示したほか、バランスシート縮小の終了に関する見通しも示した。

FOMC後にプラス圏に浮上した指数を抑えたのが銀行株。S&P金融<.SPSY>は引け前の1時間で大幅に売られ、2.1%安となった。

キーフ・ブリュイエット・アンド・ウッズ(ニューヨーク)のトレーディング部門責任者、R.J.グラント氏は、イールドカーブのフラット化を受け、「特に銀行株への売りが急増した」と述べた。

S&P500の主要11セクターのうち、6セクターが値下がりした。

個別銘柄では、米宅配大手フェデックスが3.5%安。世界の貿易の伸び鈍化を理由に2019年度の1株利益見通しを下方修正した。フェデックスはダウジョーズ運輸株平均<.DJT>を押し下げ、同指数は1.3%安となった。同業のUPSも2.2%安。

一方、米食品大手ゼネラル・ミルズは2.2%高。第3・四半期利益が予想を上回ったほか、通期利益見通しを上方修正した。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.16対1の比率で上回った。ナスダックでも1.64対1で値下がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は約77億6000万株。直近20営業日の平均は75億3000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 25745.67 -141.71 -0.55 25867.7 25929.5 25670. <.DJI>

9 2 63

前営業日終値 25887.38

ナスダック総合 7728.97 +5.02 +0.07 7721.95 7779.24 7674.0 <.IXIC>

4

前営業日終値 7723.95

S&P総合500種 2824.23 -8.34 -0.29 2831.34 2843.54 2812.4 <.SPX>

3

前営業日終値 2832.57

ダウ輸送株20種 10143.26 -134.06 -1.30 <.DJT>

ダウ公共株15種 770.92 +2.72 +0.35 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 1393.01 -14.34 -1.02 <.SOX>

VIX指数 13.91 +0.35 +2.58 <.VIX>

S&P一般消費財 891.57 +3.31 +0.37 <.SPLRCD>

S&P素材 347.21 -0.17 -0.05 <.SPLRCM>

S&P工業 623.19 -3.95 -0.63 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 565.82 -2.17 -0.38 <.SPLRCS>

S&P金融 434.40 -9.26 -2.09 <.SPSY>

S&P不動産 219.30 +0.93 +0.42 <.SPLRCR>

S&Pエネルギー 494.51 +4.36 +0.89 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 1064.97 -7.20 -0.67 <.SPXHC>

S&P通信サービス 159.08 +1.83 +1.16 <.SPLRCL>

S&P情報技術 1285.90 -3.55 -0.27 <.SPLRCT>

S&P公益事業 291.56 +0.83 +0.28 <.SPLRCU>

NYSE出来高 9.96億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物6月限 ドル建て 21290 - 140 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物6月限 円建て 21270 - 160 大阪比 <0#NIY:>

ロイター
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