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英就業者数、11─1月は22.2万人増 予想を大幅に上回る
[ロンドン 19日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が発表した統計によると、英国の就業者数は2018年11月─19年1月の3カ月間に22万2000人増え、増加幅は3年超ぶりの大きさとなった。
これに伴い失業率は1975年初め以来の低水準となる3.9%まで低下した。
ロイター調査によるエコノミスト予想は12万人増だった。
ボーナスを含めた賃金は前年比3.4%増。伸び率はロイター調査による予想中央値(3.2%)を上回った。
10─12月の賃金伸び率は3.5%に小幅上方改定された。これは08年半ば以来の高水準。
ボーナスを除いた平均週間賃金も前年比3.4%増。伸び率はロイター調査と一致した。
統計発表後、ポンドは小幅に上昇した。
予想を上回る雇用や賃金の改善は、英国の欧州連合(EU)離脱を巡る不透明感を和らげる上で家計にはプラスだが、雇用の急増は企業の警戒感を反映している可能性もある。
企業は設備投資を抑制しており、景気が悪化した場合に解雇できる労働者の雇用を増やしている可能性がある。
コメルツ銀行のエコノミスト、ピーター・ディクソン氏は「労働市場は引き続き力強いが、誰もが知っているように、これは遅行指標であり、われを忘れてはならない」と指摘。
「労働市場がこのペースをいつまで維持できるのかを問う必要がある」と述べた。
今回の統計は0930GMT(日本時間午後6時半)に公表される予定だったが、統計局のミスにより予定より早く発表された。