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米1月の耐久財コア受注0.8%増、半年ぶり伸び率 すう勢は依然軟調
[ワシントン 13日 ロイター] - 米商務省が発表した1月の耐久財受注統計は、民間設備投資の先行指標とされるコア資本財(非国防資本財から航空機を除く)の受注が前月比0.8%増と2018年7月以来、6カ月ぶりの大きな伸びとなったほか、出荷も増加した。
ただすう勢としては受注、出荷とも依然軟調で、第1・四半期の成長率が低迷するとの見通しに変化はないもようだ。2月の卸売物価指数(PPI)が前年比で約1年半ぶりの低い伸びにとどまったこととも合わせ、連邦準備理事会(FRB)が利上げに忍耐強い姿勢を継続する根拠となりそうだ。
キャピタル・エコノミクス(ニューヨーク)のシニア米国エコノミスト、マイケル・ピアス氏は「FRBが忍耐強い姿勢を維持する強力な根拠が依然として存在する。コア資本財受注が持ち直しても企業の設備投資の伸びは引き続き鈍化しているし、PPIも物価の伸びがほとんど拡大していないことを表している」と述べた。
コア資本財受注の市場予想は0.1%増だった。18年12月は0.9%減に上方改定された。1月は前年同月比で3.1%増だった。
国内総生産(GDP)の設備投資の算出に用いられるコア資本財の出荷は、前月比0.8%増加。前月は0.1%増に上方改定された。
連邦政府機関の35日間の閉鎖により、1月分の発表が遅れた。2月分は4月2日に遅れて公表される予定だ。
全体の耐久財受注は前月比0.4%増加。輸送機器が1.2%増えたことが寄与した。耐久財はトースターから航空機まで、3年以上使われるモノを指す。12月の全体の受注は1.3%増だった。
1月の耐久財受注の内訳は、機械が1.4%増えた。前月は0.6%減だった。電機・家電は1.7%増。前月は0.2%減だった。コンピューター・電子製品は1.3%減り、17年3月以来の大幅な落ち込みだった。一次金属も減少、加工金属は横ばいだった。
自動車・同部品は1.0%減と18年5月以来の下落率だった。民間航空機は15.9%増加。前月は35.7%増だった。米航空機大手ボーイング
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