ニュース速報

米国株式市場は反発、S&P終値3カ月ぶり高値 通商合意期待で

2019年02月23日(土)07時58分

[ニューヨーク 22日 ロイター] - 米国株式市場は反発。米中通商協議が進展しているとの期待から、S&P総合500は昨年11月8日以来の高値で引けた。S&Pは12月終盤に付けた安値から約19%上昇している。

米中閣僚級の通商協議はこの日、2日目を迎えた。追加関税発動の期限である3月1日が1週間余りに迫る中、貿易戦争終結に向けた合意を目指している。

チェース・インベストメント・カウンセルのピーター・タズ社長は「近い将来に米中間の貿易・関税問題で明るいニュースが出てくることが期待されている」と述べた。

ただ、中国の技術移転の強制問題などを巡り、交渉にはなお時間が必要となる公算が大きいとの米高官の発言を受け、株価は一時上げ幅を縮小する場面もあった。

ただ、トランプ大統領はその後、米中は貿易戦争終結に向け合意に至る公算が極めて高いとの認識を示し、3月1日に設定している交渉期限を延長する意向であることを明らかにした。[nL3N20H51K]

プルデンシャル・フィナンシャルの首席市場ストラテジスト、クインシー・クロスビー氏は「中国経済の安定化が世界市場にとって前向きであるため、そうした結果を市場は期待している」と述べた。

S&P情報技術株<.SPLRCT>は1.3%高で、全体の上昇を主導した。貿易問題に敏感なS&P工業株<.SPLRCI>も0.6%上昇した。

週足では主要株価3指数そろて上昇し、ダウ平均とナスダック総合は9週連続での上昇となった。

一方、第4・四半期決算が低調な内容に終わった食品大手クラフト・ハインツは27.5%急落。「クラフト」「オスカー・マイヤー」の商標に関連し、同四半期にのれん代の減損処理費用として154億ドルを計上した。

クラフトの主要株主バークシャー・ハザウェイのクラスBE株も1.7%安となった。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.99対1の比率で上回った。ナスダックでも2.45対1で値上がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は約69億株。直近20営業日の平均は73億株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 26031.81 +181.18 +0.70 25906.27 26052.90 25906.27 <.DJI>

前営業日終値 25850.63

ナスダック総合 7527.55 +67.84 +0.91 7481.63 7527.55 7479.01 <.IXIC>

前営業日終値 7459.71

S&P総合500種 2792.67 +17.79 +0.64 2780.67 2794.20 2779.11 <.SPX>

前営業日終値 2774.88

ダウ輸送株20種 10593.05 -39.44 -0.37 <.DJT>

ダウ公共株15種 757.24 +6.29 +0.84 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 1364.78 +14.53 +1.08 <.SOX>

VIX指数 13.51 -0.95 -6.57 <.VIX>

S&P一般消費財 873.67 +5.06 +0.58 <.SPLRCD>

S&P素材 349.17 +1.41 +0.41 <.SPLRCM>

S&P工業 639.89 +4.04 +0.64 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 560.87 -1.60 -0.28 <.SPLRCS>

S&P金融 438.13 -1.03 -0.23 <.SPSY>

S&P不動産 217.15 +1.28 +0.59 <.SPLRCR>

S&Pエネルギー 483.41 +1.60 +0.33 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 1070.06 +9.90 +0.93 <.SPXHC>

S&P通信サービス 154.28 +1.60 +1.05 <.SPLRCL>

S&P情報技術 1236.87 +15.71 +1.29 <.SPLRCT>

S&P公益事業 288.33 +1.74 +0.61 <.SPLRCU>

NYSE出来高 8.37億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物3月限 ドル建て 21430 + 30 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物3月限 円建て 21425 + 25 大阪比 <0#NIY:>

(S&Pセクター別指数は関連コンテンツでご覧ください; リフィニティブデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります)

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