ニュース速報
現在の状況、97年消費増税時とは異なる=麻生財務相
2019年02月19日(火)11時52分
[東京 19日 ロイター] - 麻生太郎財務相は19日午前の衆院財務金融委員会で、現在の状況は1997年の消費税増税とは異なると述べ、10月の増税が景気後退要因になるとの見方に反論した。立憲民主党の福田昭夫委員への答弁。
福田氏は前内閣官房参与の藤井聡氏の著書を引用しながら、97年の増税のように今年の増税で日本がデフレに戻る可能性について懸念を示した。
これに対して麻生財務相は、97年は4月の増税で「4─6月の消費は反動減となったものの、7─9月には回復した」と指摘し、景気後退の要因は、同年後半のアジア通貨危機や山一証券破綻などの金融システム不安だったとの見方を示した。
一方、「今年は景気は緩やかに回復しており、金融システムに不安はなく、地方銀行は極めて厳しいと言いながら金融システムは安定したものになっている」と指摘し、軽減税率の導入など「需要平準化で万全の対策を取っている」と強調した。
(竹本能文※)
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