ニュース速報

米国株式市場はダウとS&P反落、弱い小売統計が重し

2019年02月15日(金)07時25分

[ニューヨーク 14日 ロイター] - 米国株式市場はダウ工業株30種とS&P総合500種が反落した一方、ナスダック総合は小高く取引を終えた。米中通商協議の進展が期待される一方で、小売統計がさえない内容だったことが重しとなった。

S&P500は序盤の安値から下げ幅を縮小し、3日連続で節目の200日移動平均線を上回る水準を維持した。

予想より軟調な経済指標を受けて米国債利回りが低下したことで金利動向に敏感な金融株が売られ、主要3指数の重しとなった。

北京ではこの日、米中の閣僚級通商協議が始まった。

しかし、商務省が発表した12月の小売売上高が2009年9月以来の大幅な減少となったことで景気減速への懸念が高まり、通商協議を巡る楽観的なムードに冷や水を浴びせた。

S&P500の主要11セクターのうち6セクターがマイナス圏で引け、主要消費財<.SPLRCS>や金融<.SPSY>の下げが目立った。

個別銘柄ではシスコシステムズが1.9%高。決算が市場予想を上回ったことが手掛かりとなった。

一方、アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)は9.0%急落。第4・四半期の調整後損益が赤字に転落したことを嫌気した。

コカ・コーラは通年の利益見通しが市場予想に届かず、8.4%下落した。

アマゾン・ドット・コムは1.1%安。第2本社の一部をニューヨークに新設する計画を断念すると発表した。

エイボン・プロダクツも11.0%急落。第4・四半期の売上高が市場予想を下回った。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.21対1の比率で上回った。ナスダックでも1.02対1で値上がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は71億8000万株。直近20営業日の平均は74億3000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 25439.39 -103.88 -0.41 25460.65 25558.90 25308.09 <.DJI>

前営業日終値 25543.27

ナスダック総合 7426.96 +6.58 +0.09 7390.25 7454.42 7375.71 <.IXIC>

前営業日終値 7420.38

S&P総合500種 2745.73 -7.30 -0.27 2743.50 2757.90 2731.23 <.SPX>

前営業日終値 2753.03

ダウ輸送株20種 10537.63 +40.66 +0.39 <.DJT>

ダウ公共株15種 735.43 -1.91 -0.26 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 1344.11 +3.40 +0.25 <.SOX>

VIX指数 16.23 +0.58 +3.71 <.VIX>

S&P一般消費財 860.57 -3.80 -0.44 <.SPLRCD>

S&P素材 336.83 -1.87 -0.55 <.SPLRCM>

S&P工業 627.44 -3.71 -0.59 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 553.24 -6.81 -1.22 <.SPLRCS>

S&P金融 429.09 -5.03 -1.16 <.SPSY>

S&P不動産 215.67 +0.96 +0.45 <.SPLRCR>

S&Pエネルギー 478.30 +0.73 +0.15 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 1058.05 +2.47 +0.23 <.SPXHC>

S&P通信サービス 152.67 +0.33 +0.22 <.SPLRCL>

S&P情報技術 1210.29 +1.48 +0.12 <.SPLRCT>

S&P公益事業 280.89 -0.88 -0.31 <.SPLRCU>

NYSE出来高 9.98億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物3月限 ドル建て 21000 - 190 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物3月限 円建て 20990 - 200 大阪比 <0#NIY:>

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米英欧など18カ国、ハマスに人質解放要求 ハマスは

ビジネス

米GDP、第1四半期は+1.6%に鈍化 2年ぶり低

ビジネス

米新規失業保険申請5000件減の20.7万件 予想

ビジネス

ECB、インフレ抑制以外の目標設定を 仏大統領 責
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    今だからこそ観るべき? インバウンドで増えるK-POP非アイドル系の来日公演

  • 3

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗衣氏への名誉棄損に対する賠償命令

  • 4

    心を穏やかに保つ禅の教え 「世界が尊敬する日本人100…

  • 5

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 6

    未婚中高年男性の死亡率は、既婚男性の2.8倍も高い

  • 7

    やっと本気を出した米英から追加支援でウクライナに…

  • 8

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 9

    自民が下野する政権交代は再現されるか

  • 10

    ワニが16歳少年を襲い殺害...遺体発見の「おぞましい…

  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 6

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 9

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 10

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 4

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 5

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 6

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこ…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 9

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 10

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中