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日本郵政、19年3月期予想を上方修正 「ゆうパック」好調続く
[東京 14日 ロイター] - 日本郵政<6178.T>は14日、2019年3月期連結業績予想を上方修正した。当期利益は3800億円を4300億円に、経常利益を7300億円から7800億円に引き上げた。日本郵便における宅配便「ゆうパック」を中心とした荷物分野の収益拡大基調が続いていることなどが寄与した。昨年11月の第2・四半期決算でも業績予想を上方修正している。
売上高にあたる経常収益の見通しは、12兆4500億円に据え置いた。
日本郵政の4―12月期連結経常収益は前年同期比1.6%減の9兆5829億円、経常利益は同13.4%減の6388億円、当期利益は同4.5%増の3921億円となった。
日本郵便は、営業利益が同83.1%増の1376億円。宅配便の「ゆうパック」やポストに入る大きさの「ゆうパケット」の取り扱い数量が同10.8%伸び、人件費の増加などを吸収した。
一方、ゆうちょ銀行<7182.T>の当期利益は2033億円。資金利益が国内利息の減少を主因として、同12.8%減の7959億円となり、役務取引等利益は同12.0%増、外国為替売買損益を含むその他業務利益は、同19.2%減の1429億円だった。
かんぽ生命<7181.T>の当期利益は、28.8%増の966億円。基礎利益の増加に加え、無配当特約の増加に伴う契約者配当準備金繰入額の減少などが影響した。
ゆうちょ銀行の12月末時点での運用資産に占める国債保有比率は、28.9%と9月末の29.6%、3月末時点の30.2%から低下傾向となっている。外国証券などの保有比率29.8%。
一方、かんぽ生命の国債保有比率が9月末の50.9%から51.2%に微増。3月末時点の51.5%に接近した。
(田巻一彦)