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ドル一時111.13円、1カ月半ぶり高値
[東京 14日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点とほぼ変わらずの111円付近。一時111.13円と1カ月半ぶり高値を更新する場面もあったが、全般は小動きだった。
日中のドルは110.86円─111.13円と、上下27銭の狭いレンジ内で小動き。日本や中国株が前日終値付近で小幅な上下動に終始する中、主要通貨に目立った動きはなかった。
111円ちょうど付近で売買が交錯していたドルは、正午過ぎにそれまでのレンジを小幅に上抜け、昨年12月27日以来の高値を更新した。トランプ米大統領が中国製品に対する関税引き上げ期限を60日延長することを検討している、とブルームバーグが伝えたことがきっかけとなった。
しかし、買いは一時的ですぐ111円ちょうど付近へ値を戻した。前日にも、ムニューシン財務長官と通商代表部(USTR)のライトハイザー代表が15日に中国の習近平国家主席と会談すると伝わったこと、トランプ大統領が中国との「協議は順調に進んでいる」と明言したことなどから、協議に対する楽観的な見方はすでに強まっていたためだ。
ただ市場では「連休明けの中国で株高が勢いづいており、それにつれて円が弱含みとなっている。米中対立がそう簡単に片付くことはないので、株高と円安もそろそろ息切れではないか」(トレーダー)との声が出ていた。
ドル/円
午後3時現在 111.01/03 1.1277/81 125.22/26
午前9時現在 110.92/94 1.1263/67 124.94/98
NY午後5時 110.99/02 1.1265/70 124.98/02
(為替マーケットチーム)