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原油先物は上昇、サウジ減産方針を好感 米在庫増が上値抑える
[ニューヨーク 13日 ロイター] - 米国時間の原油先物は2%近く上昇した。世界最大の原油輸出国であるサウジアラビアが輸出を削減し、一段の減産を行う方針を示したことが買い材料となった。ただ、米原油在庫の急増が上値を抑えた。米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)が13日発表した8日終了週の週間石油統計によると、製油所の稼働率が低下する中、原油在庫は2017年11月以来の水準に膨らんだ。
北海ブレント先物
米WTI先物
INTL・FCストーン(マイアミ)のシニア・バイスプレジデント、トム・サール氏は、EIAの統計は原油相場にとって「やや弱材料」だったが、市場の圧倒的に強い地合いを揺るがすことはなかったと指摘。
「サウジのニュースはかなりインパクトが大きいため、市場は他を差し置いてこの材料に最も反応している」と述べた。
サウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相は、英フィナンシャル・タイムズ(FT)紙に対し、サウジの3月の原油生産は日量1000万バレルを下回るとの見通しを示した。石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟産油国の減産合意で設定されたサウジの生産目標を50万バレル以上下回ることになる。