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ドル110円後半、ユーロ続伸でドル伸び悩み
[東京 13日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、若干ドル高/円安の110円後半。前日に急反発したユーロが続伸した影響でドルの強さが半減し、日本や中国が株高だったにもかかわらず、110円台後半で伸び悩んだ。
午前9時前に110円台半ばでもみ合いだったドルは、正午を挟んで110.70円まで上値を伸ばした。目先は110.80円付近にドル売りオーダーが並んでいるとされるが、東京時間に同水準を試すには力不足だった。背景はユーロの力強さにある。
ユーロは前日一時1.1258ドルまで下落して3カ月ぶり安値をつけて間もなく、踵(きびす)を返して急反発。ユーロはこの日も1.1342ドルまで続伸した。ユーロ/円も125.53円まで上昇し、約1週間ぶりの高値をつけた。
ユーロの反発について市場では「(ユーロ関連で)何か好材料があったわけではなく、純粋に水準の問題。1.12ドル半ばは、さすがに売られ過ぎとの認識が広がり、(前日は)短期筋のショートカバー大会となった」(外為アナリスト)。
ドル指数の中で最もウエートの高いユーロの急反発を受け、8営業日連騰してきたドル指数も前日の高値97.198から今日の安値96.635まで振り落とされた。
原油の強さは資源国通貨高/ドル安の背景にもなった。
米原油先物3月限は目下53ドル半ばと前営業日比でプラス圏内。
原油高の要因は、石油輸出国機構(OPEC)が1月の大幅減産を公表するとともに、サウジアラビアが3月に日量50万バレル追加減産する方針を表明したこと。
北京で再開された米国と中国の貿易協議に対して楽観的観測が強まっていることも、原油先物相場を押し上げた。
午前の取引ではNZドルの強さが目立った。74円前半から75円後半へ一気に上昇し、1週間ぶり高値をつけた。
中銀の金利据え置きは予想通りだったが、声明で来年まで金利を現在の水準で維持するとの見通しを示したことが手がかり。さらにオア総裁が、利下げの確率は高まっていないと明言したことで「最近市場で強まっていた利下げ観測が支持されなかった」(外銀)ため、買いが加速した。
ドル/円
午後3時現在 110.62/64 1.1334/38 125.42/46
午前9時現在 110.50/52 1.1332/36 125.24/28
NY午後5時 110.48/49 1.1324/27 125.12/16
(為替マーケットチーム)