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メイ首相、関税同盟に関する労働党の提案を拒否

2019年02月11日(月)18時17分

[ロンドン 11日 ロイター] - 英国のメイ首相は、欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)を巡り、EUとの関税同盟を目指すという野党・労働党の提案を拒否した。

前週、労働党のコービン党首は、政府の離脱案を支持する条件を示した。その一つが、英国全体を含む恒久的かつ包括的な関税同盟を目指すというものだった。

EUは、アイルランドの国境問題でEUと再交渉を目指すよりも、労働党と歩み寄ることで事態打開を図るようメイ首相に促していたが、メイ首相は、英国が独自に他国と通商協定を締結できなくなるような方針転換を拒否。

英首相府が10日夜に公表したメイ首相のコービン党首宛ての書簡は「あなた(コービン党首)がなぜ独自の協定締結よりも、EUの将来の貿易協定への発言権を求める方が好ましいと考えるのか、わたしには理解できない」としている。

メイ政権は、EU離脱の経済的メリットの一つとして説明している独立した通商政策が、関税同盟に属しているととれないと繰り返し主張している。

書簡では、妥協点を見出すためにコービン党首と協議に応じる可能性を示唆したが、主な対立点では譲らない姿勢を示した。

14日の議会審議を控え、バークレイEU離脱担当相は11日にEUのバルニエ首席交渉官と会う予定。

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ロイター
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