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銀行の支店数、市場シェアとの相関度が低下=マッキンゼー
[7日 ロイター] - マッキンゼーは7日、銀行の支店数と市場シェアの相関度が低下し始めており、今後、銀行は広告に力を入れる必要があるとの調査結果を明らかにした。
調査によると、支店で取引するほうがよいと回答した顧客は全体の26%で、2016年の38%から低下した。
マッキンゼーによると、支店数も依然として市場シェアを左右する要因の1つだが、マーケティング、デジタル・ツール、顧客満足度の影響力が高まっている。
銀行は、デジタルツールの開発を急いでいるが、そうしたツールをいかに効果的にマーケティングできるかが重要になるという。
ブランドイメージと市場シェアの相関度は高く、一部の大手行はマーケティングへの投資を強化し、新しい広告の実験を始めている。
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マッキンゼーのシニアパートナー、Pradip Patiath氏によると、市場シェアは、マーケティング支出だけで決まるわけではなく、「銀行はマーケティングにもっと精通する必要がある」という。
同氏は「ウォールストリート・ジャーナル紙やスーパーボウルに広告を出す代わりに、その何分の1かのコストで同じ効果は得られないだろうか」と述べた。