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エルサルバドル大統領選、第3党ブケレ氏が勝利宣言
[サンサルバドル 3日 ロイター] - 中米エルサルバドルで3日、任期満了に伴う大統領選が実施され、議会第3党の中道右派「国民統合のための大連合(GANA)」から汚職撲滅を掲げて出馬したナジブ・ブケレ前サンサルバドル市長が勝利宣言を行った。2大政党に属さない大統領が30年ぶりに誕生する。
1992年に内戦が終結して以降、エルサルバドルでは左派「ファラブンド・マルティ民族解放戦線(FMLN)」と中道右派「民族主義共和同盟(ARENA)」の2大政党が国政を担ってきた。
44%の投票所の票が集計された時点で、ブケレ氏の得票率は54%。主要政党2党から出馬した対立候補は共に、敗北を認めた。
選挙管理当局は、2日以内に最終結果を発表するとしている。
ブケレ氏は、歓声を上げる支持者を前に「われわれはきょう勝利し、歴史を作った」と語った。
犯罪組織による暴力が横行し、ここ数年エルサルバドルは世界でも際立って多くの殺人事件が起きている国のひとつ。治安悪化から逃れるため米国を目指す移民が後を絶たない。ブケレ氏は、国民を引き留めるため、選挙公約のひとつにインフラ整備プロジェクトを掲げていた。
また、政府の近代化を進め、国連の支援により汚職撲滅のための委員会を立ち上げる方針も示している。