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ECB、大幅な金融引き締め手控える必要=イタリア中銀総裁
2019年01月29日(火)03時51分
[ピサ(イタリア) 28日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのビスコ・イタリア銀行(中央銀行)総裁は28日、イタリア経済が上向くためには、政府が成長を支援する改革を押し進める必要があるほか、ECBは大幅な金融引き締めを手控える必要があるとの考えを示した。
ビスコ総裁は「イタリアは景気循環を超越した成長問題を抱えている」とし、「大幅に緩和的なECBの金融政策を維持すると同時に、構造的な介入を実施することでこうした問題に対処する必要がある」と述べた。
イタリア経済は昨年第3・四半期にマイナス成長に陥ったが、中銀は第4・四半期もマイナス成長に陥ったとの見方を示している。第4・四半期の国内総生産(GDP)統計は31日に発表される。
ビスコ氏はまた「財政的に余裕があるにもかかわらず緊縮策を導入している国があるとしたら、それは大間違いだ」とし、ドイツを暗に批判した。イタリアではドイツの貿易黒字や財政黒字が他の域内加盟国の犠牲によってもたらされているとの声が多い。
欧州の通貨同盟については、財政同盟が伴わないかぎり維持していくことは困難とした。
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