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ドル109円後半、アジア株高で堅調
[東京 25日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点と比べ、若干ドル高/円安の109円後半。日経平均をはじめアジア株が全般に堅調だったことで、リスク選好の円売りが広がった。株が上げ幅を拡大する局面では、ドルも110円に向けて強含んだが、110円手前のオプション関連の売りなどに阻まれ、東京時間では110円トライができなかった。
朝方の取引で109円半ばを推移していたドルは、仲値公示にかけて流入した輸入企業のドル買いに支援され109円後半に上昇。昼過ぎには、日本や中国の株高を背景に109.87円まで上昇した。
ただ、110円手前ではオプション関連の売りがあるほか、「110円付近では個人の証拠金取引の売りオーダーが並んでいるとされ、輸出企業もドル売りの構えだ」(外為アナリスト)とされ、110円トライはできなかった。
この日はクロス円での円売りも目立った。
英ポンド/円は一時144.18円に、ユーロ/円は124.41円まで上値を伸ばした。
きょうの英ポンドの上昇については、大衆紙サンが24日、北アイルランドの地域政党の民主統一党(DUP)が、メイ首相の離脱案について、アイルランドとの国境問題に明確な期限を設けるのであれば、支持することを決定したと報道したことが手がかりとなった。
市場では「DUPがメイ首相の離脱案を支持しても、何かが前進したわけではない。英ポンドに関して、一部の市場参加者は、はしゃぎ過ぎだ」(FX会社)との意見が聞かれた。
来週29日には英国のメイ首相が提出したブレグジット代替案の議会採決が予定される。
前日、対ドルで1.12ドル後半と昨年12月以来1カ月ぶり安値を更新したユーロは、1.13ドル前半でこじっかりだった。
来週は、30―31日の米中閣僚級通商協議が注目される。
ムニューシン財務長官は、同協議で通貨問題が課題になるとの見解を示したが、市場では、中国当局が為替操作をしているとの批判をかわすため、人民元高方向に相場を誘導するとの見方が優勢。
この日1ドル=6.7903元で取引を開始した国内スポット市場の人民元
ドル/円
午後3時現在 109.78/80 1.1320/24 124.30/34
午前9時現在 109.58/60 1.1311/15 123.97/01
NY午後5時 109.63/66 1.1305/07 123.93/97
(為替マーケットチーム)