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イタリア中銀、19年成長率予想を0.6%に下方修正 通商問題など重し
2019年01月19日(土)06時56分
[ローマ 18日 ロイター] - イタリア銀行(中央銀行)は18日、2019年のイタリアの経済成長率は0.6%になるとし、前月発表した見通しの1.0%から下方修正した。通商を巡る緊張の高まりと投資見通しの弱体化が背景にあるとしている。
中銀は18年下半期に経済活動が予想よりも大きく減速したと指摘。18年第3・四半期は0.1%のマイナス成長となったが、第4・四半期もマイナス成長に陥った公算が大きいとの見方を示した。2四半期連続でのマイナス成長は経済が事実上のリセッション(景気後退)に陥ったと定義される。
イタリア国家統計局(ISTAT)は今月31日に第4・四半期国内総生産(GDP)統計を発表する。
中銀は20年の成長率は0.9%、21年は1.0%になると予想。政府はそれぞれ1.1%と1.0%としている。
このほか、欧州中央銀行(ECB)の監督下にあるイタリアの銀行が抱える不良債権(NPL)の融資全体に占める比率は、18年第3・四半期は9.4%と、前四半期の9.7%から低下したことも明らかにした。
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