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ドイツと中国、金融セクターの協力強化へ合意書に署名へ=文書
[北京 16日 ロイター] - ドイツと中国は、金融セクターにおける両国間の協力強化に向けた2件の合意文書への週内の署名を目指している。ロイターが入手したドイツ政府の文書で明らかになった。
18日に予定される署名式典で、ドイツ連邦金融サービス監督庁(BaFin)が署名する見通しで、式典にはショルツ財務相も出席する。
1件は中国銀行保険監督管理委員会(銀保監会)、もう1件は中国証券監督管理委員会(証監会)との合意文書。
ある政府当局者は「われわれは中国との2つの契約をまとめる最終段階にある」とした上で、「まだ多少の詰めが残っているが、北京での協議中に最終的なハードルが取り除かれることに期待する」と語った。
ショルツ財務相は17日から2日間の日程で中国を訪問。両国の協力強化に向けた協議のため、劉鶴副首相と会談する。
同相は中国に対し、特に海外の銀行と保険会社への一段の経済開放を求める意向だ。
中国は昨年11月、独保険大手アリアンツ
ショルツ氏はまた、英国の欧州連合(EU)離脱を巡り銀行がロンドンからフランクフルトに事業を移すなか、人民元建て金融商品の取引などにおいてドイツが欧州の中心的な拠点となるよう働き掛ける。
財務省報道官によると、ショルツ氏は債務に関する透明性向上に向け、中国にパリクラブ(主要債権国会議)とのデータのやり取りの改善も求めるという。
中国は新興国市場で主要な債権国の1つとなっているが、パリクラブのメンバーではない。