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FRBの利上げサイクルは「限界」=セントルイス連銀総裁
2019年01月11日(金)06時18分
[10日 ロイター] - ブラード米セントルイス地区連銀総裁は10日、米経済が今年鈍化する可能性があり、連邦準備理事会(FRB)による利上げサイクルは「限界」に達しているとの見方を示した。
「政策ミスの危険性があることを懸念している」とした上で、「足元は良い状態にある。やりたくないのは追加利上げが必要というプロジェクトだ」と述べた。
ブラード総裁は今年の連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持っている。
FRBの政策スタンスが過度にタカ派的である可能性がインフレ期待からうかがわれると指摘。イールドカーブの逆転につながるほど強気にならないよう注意すべきと主張した。
またFRBは市場からのシグナルを真剣に受け止める必要があるとし、「このような状況においては市場が大抵正しく、間違ってきたのはFRBだ」との見方を示した。
さらに、緩やかに鈍化してきた世界経済の成長率が一段と悪化する可能性にも言及。中国や他の貿易国との通商面での緊張が米企業の投資を抑制している可能性があり、不透明感や「懸念」が海外で一段と広がっているもようとし、これが世界経済の成長鈍化につながっているかもしれないとした。
*内容を追加しました。
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