ニュース速報
ドル108円後半、底堅いが上値も重い
[東京 9日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点から小幅高の108円後半。アジア株が底堅い動きとなったことで、円が小幅に売られた。ドルは一時109.01円まで上昇した。
ドル/円は朝方から堅調。前日は下落した中国株がプラスへ転じるなど、アジア株が全面高の展開となり、円に幅広く売り圧力がかかった。豪ドルは78円前半、カナダドルは82円前半と年初来高値を更新。NZドルは71円半ばと2日以来の高値をつけた。
株高/円安のリスクオンムードを支えたのはトランプ米大統領。ツイッターで対中協議が順調に進んでいると発言したことで、米中対立の緩和期待が浮上した。貿易問題に関する次官級協議が続く中で「中国市場の動きに関心が集まっている」(邦銀)という。
しかしドル/円は前日夕方に続き上値で戻り売りに押され、一段高にはつながらなかった。3日の円急騰前の水準となる109円台では個人や短期筋の「ドルの戻り売りが活発」(トレーダー)だった。
上値の重さが目立ってきたことで、市場では年度末をにらんだ輸出企業が売り姿勢を強めてくるのではないかとの観測も出ていた。
しかし「輸出企業は3月末までの手当てを110円台超で済ませている向きが多い。特段焦っている様子はない」(別の邦銀)という。
ドル/円
午後3時現在 108.84/86 1.1458/62 124.74/78
午前9時現在 108.74/76 1.1453/57 124.60/64
NY午後5時 108.73/76 1.1440/44 124.40/44
(為替マーケットチーム)