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中国の人口、2029年に14.4億人でピーク=政府報告
2019年01月07日(月)13時50分
[上海 5日 ロイター] - 中国政府系シンクタンクの中国社会科学院(CASS)が4日発表した報告書によると、同国の人口は2029年に14億4200万人でピークに達し、30年には長期にわたる「止めようのない」人口減少が始まる見通しだ。
報告書は、世界最大の人口をも持つ中国は、労働人口の減少と急速な高齢化に対応する政策を策定しなければならないと提言。その上で「理論的見地から、長期的な人口減少は特に継続的な高齢化を伴う場合、非常に好ましくない社会経済的影響をもたらす」と指摘した。
中国の人口は50年までに13億6000万人に減少すると見込まれており、これは労働人口が最大2億人減ることを意味する。出生率が変わらなければ、人口は65年までに11億7000万人に減る可能性がある。
中国は16年に人口抑制を目指した一人っ子政策の緩和を決め、夫婦に2人の子どもを持つことを許可した。それでも出生率は17年は3.5%減少し、昨年も減少したもようだ。
また11年には人口全体に占める子供や高齢者などの非労働人口の割合が30年余りぶりに増加し、今後少なくとも数十年間増え続けると予測されている。
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