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ユーロ圏国債、18年は好調 成長鈍化懸念や政治的緊張で
2019年01月01日(火)02時59分
[ロンドン 31日 ロイター] - 2018年のユーロ圏各国の国債は、イタリアを除き、大幅なリターンを計上した。かつてバラ色だった経済成長見通しが色あせ、政治的な緊張感が広がる中で、債券投資が再び魅力を取り戻した。
18年の独10年国債
最も好調だったのはポルトガルだ。同国の10年国債
ムーディーズのアナリストは「ポルトガル経済は2018年第2・四半期に実質的に危機前のピークまで回復した」と指摘。ムーディーズは10月にポルトガルの格付けを投資適格級に引き上げている。
ギリシャなど他の国債もプラスのリターンを計上した。
仏10年国債は、年末にかけて「黄色いベスト」運動と呼ばれる抗議デモに押されたが、それでも2%を超すリターンとなった。
一方で、例外となったのはイタリアだ。
イタリア国債は、ユーロ圏離脱懸念により急落。その後は予算案を巡り、欧州委員会と衝突した。
もっとも12月には予算案合意を受け10年債利回りが44bp低下。10月には年初来で10%安となっていたが、最終的には1.78%安で今年を締めくくった。
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