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日経平均は一時400円超安、米株急落で市場心理が悪化
[東京 18日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は大幅反落した。前日の米国株が急落し投資家心理が悪化した。終始軟調に推移し、下げ幅は一時400円を超えた。東証33業種全てが値下がりしたほか、東証1部の値下がり銘柄が9割を超える全面安商状。TOPIXは年初来安値を更新したうえ、安値引けとなった。
騰落率は日経平均が1.82%安、TOPIXが1.99%安だった。業種別指数の鉄鋼や輸送用機器は一時プラスに転じる場面があったが、買いは続かず軟化した。下落率トップは医薬品で、サービス、その他製品が続いた。
中国の習近平・国家主席の演説で、景気に配慮した発言が出なかったとの受け止めが広がったことも後場の相場の重しとなった。JPX日経400も年初来安値を更新、安値引けとなっている。
ちばぎんアセットマネジメント調査部長の奥村義弘氏は「日経平均は2万1000円どころで底堅さを感じさせたが、中国主席の演説に対する上海株の反応がよくない。FOMC(連邦公開市場委員会)待ちの状況の中、パウエルFRB(米連邦準備理事会)議長から景気配慮的な発言が出ることをマーケットは求めている印象だ」と話す。
個別銘柄では武田薬品工業<4502.T>が大幅安。 ムーディーズ・ジャパンは17日、武田薬品工業の発行体格付とシニア無担保債務格付けをA2からBaa2に引き下げたと発表した。見通しは安定的としている。格下げを嫌気した売り注文が膨らんだ。
半面、日立金属<5486.T>が小じっかり。同社は17日、収益性が悪化していたアルミホイール事業から撤退すると発表した。日経平均が大幅安となる中、構造改革への取り組みが評価された。
東証1部の騰落数は、値上がり132銘柄に対し、値下がりが1982銘柄、変わらずが15銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 21115.45 -391.43
寄り付き 21275.51
安値/高値 21101.44─21330.36
TOPIX<.TOPX>
終値 1562.51 -31.69
寄り付き 1575.74
安値/高値 1562.51─1579.65
東証出来高(万株) 162513
東証売買代金(億円) 25098.41
*見出しを修正しました。