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メイ英首相、離脱合意案で一段の確約を楽観 EUは再交渉拒否
2018年12月15日(土)09時36分
[ブリュッセル 14日 ロイター] - 英国のメイ首相は14日、欧州連合(EU)と合意した離脱案を巡りEUから一段の確約を得ることは可能との認識を示した。一方、トゥスク大統領は合意案について再交渉はしないと明言した。
EU首脳会議は13日、共同声明を発表し、離脱合意案で最も大きな懸案事項となっているアイルランド国境問題を巡る安全策(バックストップ)について、一時的な措置とする方針を表明。離脱案に含まれるアイルランドとの厳格な国境管理を回避するための安全策について、発動されても永続的な措置とならないよう、EUと英国は2021年までに新たな合意を目指すとした。
メイ首相はEUの共同声明を「法的資格を有するもの」として歓迎した上で「EUの結論を受け、さらなる明確化と討議は実際に可能だ。問題はまだ片付いておらず、英議会が承認に必要としている一段の確約をどうしたら得られるか、今後協議していく」と語った。
ユンケル欧州委員長は「メイ首相に同情する」とした上で、合意案を巡りメイ氏から一段の確約を求められたことについて、EUとしては北アイルランド問題に関するバックストップ(安全策)が実際に発動されることがないよう、合意案が承認され次第、新貿易協定の協議開始を約束したと表明した。
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