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イタリア、財政赤字目標引き下げ「喜ばしい」=ディマイオ副首相

2018年12月14日(金)19時55分

[ミラノ 14日 ロイター] - イタリアのディマイオ副首相は、2019年の財政赤字目標を下方修正したことについて、赤字目標を引き下げられたことは「喜ばしい」との認識を示した。地元紙のインタビューで、目標引き下げは「降伏」かとの問いに答えた。コンテ首相は12日、19年財政赤字の対国内総生産(GDP)比率目標を当初案の2.4%から2.04%に引き下げた。

ディマイオ副首相はインタビューで、2019年予算案を巡って欧州連合(EU)から制裁措置を受けることは回避したいが、イタリアの有権者との約束は守らなければならないと強調した。

1.5%としている2019年の経済成長率目標については、「輸出の弱さを背景に今年末にかけて経済が鈍化する可能性を踏まえ」引き下げが必要になる場合もあるとの見方を示した。

財政赤字目標の引き下げには、約70億ユーロ(79億4000万ドル)の節約が必要になる。

ディマイオ副首相はこれについて、公約に掲げた最低所得保障の開始時期を1月から3月に延期することで約13億ユーロを節約できると発言。

退職年齢の引き下げについても、複数の年金を受け取ることを禁止したり、就業中の年金受け取りを禁止することで、20億ユーロ以上を節約できると説明した。

また国有不動産の売却や、国民年金の最高給付額を削減することでも節約が可能との認識を示した。

*内容を追加しました。

ロイター
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