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ドル一時112.24円まで下落、11月以降の安値圏到達

2018年12月10日(月)15時32分

[東京 10日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場の午後5時時点からドル安の112円半ば。一時112.24円まで売られ、6日に付けた1カ月半ぶり安値に迫った。米金利の低下がドルを押し下げた一方、アジア株安を背景に円も堅調だった。

週明けのドルは、前週末終盤とほぼ同水準の112円半ばで取引が始まり、午前に一時軟化。米国金利が時間外取引で小幅ながら低下したことなどがドル売りの手掛かりとなったもようで、ユーロも1.13ドル後半から1.14ドル半ばへ上昇した。

市場では、多くの懸念材料に警戒の声が出ている。中国の華為技術(ファーウェイ)幹部逮捕は引き続き「中国がどう反撃に出るのか、それが通商交渉にどう悪影響を与えるのか」(外銀)が注目を集めているほか、8日に発表された11月の中国貿易統計が輸出入ともに予想を大きく下回ったことも話題となった。

テクニカル的には今年5月以降、ドル/円の下値を支える形となっていた100日移動平均線近辺に到達したことが関心を集めていた。112円前半が支持線となって下げ止まりを想定する声もあるが、下抜ければ一段安となる可能性もあるという。

きょうの注目材料は欧州司法裁判所(ECJ)の判断。英国が他の加盟国の同意がなくても欧州連合(EU)の離脱決定を一方的に撤回できるかについて、判断を示す。「撤回する権利が認められれば英国の交渉力は増す。『無秩序な離脱』の可能性はさらに低くなる」(JPモルガン)という。

判断の開示は10日午後5時の予定。

ドル/円  ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 112.46/48 1.1434/38 128.60/64

午前9時現在 112.50/52 1.1398/02 128.26/30

NY午後5時 112.72/75 1.1376/80 128.39/43

(為替マーケットチーム)

ロイター
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