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10月景気動向指数は前月比で29年7カ月ぶり上昇率、挽回生産寄与
2018年12月07日(金)15時30分
[東京 7日 ロイター] - 内閣府が7日公表した10月の景気動向指数(2015年=100)は、指標となる一致指数が104.5と、前月比で2.9ポイント上昇し、2カ月ぶりに改善した。台風による関西空港閉鎖や北海道地震など災害の影響で落ち込んでいた鉄鋼や自動車、電子部品の生産が急回復したことが大きく寄与し、上昇率は1989年3月以来の大きさとなった。
一致指数に基づいて機械的に決める基調判断は「足踏みを示している」との文言を据え置いた。
指数の7指標のうち6指標が指数の押し上げに寄与した。電子部品や鉄鋼など鉱工業用生産財出荷指数や、建設用機械などの投資財出荷指数などが大きく伸びたほか、ボイラーやコンベヤーなど汎用機械の生産や、商業販売額(卸売り、小売り)もプラスに寄与した。
先行指数の9指標のうち6指標が悪化し、改善は3指標にとどまったものの、指数は100.5と前月比0.9ポイント改善した。鉄鋼などの在庫減少や、新設住宅着工床面積の拡大などが寄与した。
内閣府は13日景気動向指数に関する有識者による研究会を開催し、1)現在の景気回復局面についての判断、2)新たに採用する経済指標━などについて議論する。
(竹本能文※)
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