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米国株式市場はダウとS&P小幅続落、米中摩擦の懸念再燃

2018年12月07日(金)07時23分

[ニューヨーク 6日 ロイター] - 米国株式市場はダウとS&P500が小幅続落。中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の幹部逮捕を受けて米中貿易摩擦への警戒感が再燃し、不安定な値動きとなったが、日中の安値からは大きく戻して取引を終えた。一部のIT(情報技術)大手やインターネット関連は上昇した。

異例の週半ばでの休場から明けたこの日は、華為の孟晩舟・最高財務責任者(CFO)がカナダで逮捕されたとのニュースを受けて序盤に大きく下落し、S&P500は一時2.9%安まで売られた。ただ午後には下げ幅を縮小し、ナスダックはプラス圏で引けた。

米連邦準備理事会(FRB)当局者が今月の連邦公開市場委員会(FOMC)で予想されている利上げを決定した上で、様子見姿勢のシグナルを送るかどうか検討してるとのウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)報道も相場を支援したもようだ。

米債券市場では国債利回りが低下し、10年債利回りは3カ月ぶりの低水準を付けた。市場のボラティリティーが高まる中、米経済指標も軟調になっており、来年の米利上げ回数はこれまでの予想より少なくなるとの見方が出ている。

こうした中、金利動向に敏感な金融株<.SPSY>は1.4%安となった。

原油価格の下落を受けてエネルギー株<.SPSY>も1.8%安。石油輸出国機構(OPEC)はこの日の総会で減産で暫定合意したが、具体的な減産規模については非加盟国のロシアのコミットメントを得てから決定するとした。

アマゾン・ドット・コムやネットフリックスなど一部のIT、インターネット関連株は上昇した。

米取引所の合算出来高は約105億株。直近20営業日の平均79億株を大きく上回った。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.75対1の比率で上回った。ナスダックでも1.61対1で値下がり銘柄数が多かった。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 24947.67 -79.40 -0.32 24737.42 24951.01 24242.22 <.DJI>

前営業日終値 25027.07

ナスダック総合 7188.26 +29.83 +0.42 7017.05 7189.52 6984.34 <.IXIC>

前営業日終値 7158.43

S&P総合500種 2695.95 -4.11 -0.15 2663.51 2696.15 2621.53 <.SPX>

前営業日終値 2700.06

ダウ輸送株20種 10358.70 -15.37 -0.15 <.DJT>

ダウ公共株15種 749.34 -0.50 -0.07 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 1202.83 -6.52 -0.54 <.SOX>

VIX指数 21.19 +0.45 +2.17 <.VIX>

NYSE出来高 13.55億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物12月限 ドル建て 21580 + 130 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物12月限 円建て 21580 + 130 大阪比 <0#NIY:>

(リフィニティブデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります)

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